FB(バライタ)紙を使っていますと、露光からウエットセクションを終えてから、もうひと仕事が待っております。乾燥と紙のフラットニングです。
人それぞれ工夫しておこなっております、この工程ですが、わたくしの方法をまとめてみました。以下ご参考になれば幸いでございます。
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6:05 PM permalink | comments (4) | trackbacks (0)
今回は2枚羽根イーゼルのセットアップの1例をご紹介いたします。
(参考:イーゼルのセットアップ(4枚羽根))

2枚羽根イーゼルは余白を自由にとれなかったり、フィルムフォーマットの縦横比に合わせて印画しようとすると印画部を中央に持ってくることができなかったりと、利便性が低いため、ある程度の加工は必須かと思われます。もちろんプリントをマッティングする際に余白をすべて切り落とし、ドライマウントされる方はあまり余白の自由度を気にしなくともOKだと思いますが、、、
因みに、僕はポストカード・サイズの紙にプリントするとき(カビネ用イーゼルを使って)、この方法を採っております。
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12:02 AM permalink | comments (2) | trackbacks (0)
液温管理が気になる冬場、僕の自室(暗室)ではエアコンで室内温度を上げておりますが、それでもバットを並べている床面での温度は15~18度Cくらい。頭上ではかなりの温度になっているのですが空気の循環など問題がありますね。
そのままバットに液を張って処理すると、あっという間に液温が下がってしまいます。そこでバットを2重にし、保温用バットには熱帯魚飼育用のヒーターを使い保温することにしました。
これが大成功!
僕が購入したのは最も小型で消費電力が少ない30ワット、温度固定(26度C固定)のもの。一番安い。
他に温度コントロールのできるサーモ付きのものなどがあります。
さて印画紙現像液は基本的に希釈して使用するものが多いですね。この時期保存液は10度くらいもしくはそれ以下に冷えていますので、ある程度の水温の水(30度くらい)で希釈します。そのバットの下に保温用バットを敷き、そこにもある程度の温度の水を注ぎます。

そして上の写真のように下側のバットの水中にヒーターを沈めてから電源を入れます。このヒーターは前述のように26度固定(10~20リットル水槽用)のものですが上下のバットの間にスペーサー(プラスティック消しゴムを4ヶ利用)を挟んではいるものの、対流があまり良くないのか、その程度の性能なのかは判りませんが24~25度くらいをキープする程度です。それでも充分ですね。上のバットに張った現像液はしっかり24度をキープしています。
当初は現像液に直接ヒーターをドボンさせようと考えていました。ところで僕は6つ切印画紙を現像するのに4つ切のバットに1.5~2リットルの薬液を注いでいるのですが、ヒーターはある程度の太さを持っており、その程度の薬液量では完全にヒーターが浸かりませんでした。そこで下に大4つ用のバットを敷き3リットルほどの水を張ってヒーターをセットすることにしたのです。ヒーターには水槽の内壁に吸着させるキスゴムがついていますが、プラ製のバットには吸着してくれませんでしたが、両端は熱を絶縁する素材がヒーター本体より太くなっていますので、ドボンと浸けてもヒーター本体がバットに接着することもなく良い感じです。
ただしヒーターから延びている電源コードが短いので、バット近くまでコンセントから延長コードを引っ張ってきておりまして、コネクト部には水や液がかからないよう注意しなくてはいけません。
現像液での成功でにより、ヒーターをもう1本追加購入し、定着液にも採用しました。液の低温化によって現像不足になった場合は目で判りますが、定着不足は心配ですからね。定着液の推奨処理温度を守って作業したいものです。
なお定着液は処理可能枚数に達するまでは保存し、使いまわしていきますから、この時期収納から取り出したときはかなり冷えています。そこでまずは保存ボトルのまま湯せんしてある程度温めてから、バットに注いでいます。
僕は停止浴に酢酸を使用せず水で行っていますので、これは湯と水をミックスし20度以上として使っております。水温が下がってくるころには、ある程度処理もしており(現像液からのキャリーオーバーで)黄色い水となっておりますので、新たな水(湯)と交換してあげることで液温を管理しております。
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先週末、夏の家族旅行中に撮った6X6のネガをバライタ紙に自家調合した現像液で処理し、プリント作業を行いました。
画像はコチラ
先だって清家冨男さんの写真展に行き、随分と刺激を受けました。清家さんはテーマごと紙や処理を変えていらっしゃるようで、パリの写真は濃いブラウンの温黒に、セミマットというかAGFAのFBの微粒面が近い感じ。、静物は明るいブラウンで紙のベースもかなり黄色っぽく無光沢。ファイン・ヌードでは純黒にさらにセレンを施したようなトーンでグロッシー。それぞれ作風にマッチしており、自分でもいろいろと遊んでみたい気分になっていたのです。
家族旅行でのネガに人力車を撮ったものがありましたので、これをちょっと懐古趣味的に扱ってみようと思い、調色せずにプラウン・トーンが出せ、紙のベースがアイボリーのフォルテ(Polywarmtone Ivory, Semi-matt)を選んでみました。FB紙ではグロッシーの品のある艶が好きなのですが、こういった色調、コントラストではセミマットも良い感じですね。
さてさて、まず露光ですが同じフォルテでも純黒の多階調紙・ポリグレードVに比べ1+2/3段程感度の低い紙ですので、長い露光時間もしくは現像時間が必要となってくるであろうことは予測にありました。
ところで現像液ですが、Kodak D-72タイプを自家調合しておきました。温黒を狙う現像液にはハイドロキノン単用のAGFA120とか、同123などなどがありますが、今回は印画紙現像液としてはデクトールの原型でもあり、王道的なD-72の応用力に頼ってみました。
D-72の処方ですが、
tokyo-photo.netさんのコチラを参考にしています。
ところでこの日用意しておいたD-72は、臭化カリウムの量を80%増量して3.6グラムほど投与しておきました。この臭化カリの増量と、希釈率の増加によって標準現像液でも温黒トーンを狙えるのです。
まずはD-72の標準希釈である1:2でテストピースを現像。現像時間2分ですと、露光時間は64秒が良い感じです。(因みに8x10印画紙へ、印画6x6inch。EL Nikkor 80mm f5.6をf11で使用。)
温黒紙ですから、これでも濃いブラウンになってきますが、まだまだ足らない感じ。
そこでバットに水を注いで現像液をさらに希釈。今度は1:3希釈になりました。
現像液が薄くなったので、露光時間または現像時間は余計に掛かることが予測できます。
ところで先の1:2のときで既に64秒も露光しています。さらなる露光時間の延長は伸ばし機のブレなどのリスクもあり、選択したくはありません。そこで露光時間はそのままとし、現像時間の延長を選択。先と同じ2分、そして3分と4分でテストピースを作成。結果3分現像でとても良い感じ。さらに4分では現像過多でした(そこまで押せることは確認できたわけです)。
ところでドライダウン対策ですが、テストピースをヘアドライヤーで強制乾燥させ、その結果を見て露光時間を決めております。このフォルテ・ポリウォームトーン・アイボリーにおいては、濡れているとシャドウがけっこう黒く見え、乾燥すると濃いブラウンを認識できるようになります。感覚的にはドライ・ブラウン(新しい!)。ですので、濡れたときに良いと思った露光時間より半段ほど押したほうが良いかもと感じました。通常のドライダウン処理の逆ですね。
今回はこのD-72の懐の深さを利用して濃いブラウン・トーンを出すことができました。セピアにいってしまうと印象が軽くなるので、この辺りの色調がとても好みです。以前AGFAからピラドンという多硫化調色のトナーが出ていまして、実用の経験はないのですが、良さそうな感じがしておりました。ところが、もう入手できませんし、とは言え液が臭そうですので、このように紙そのものと、それをより引き出す処理を覚えておけば幅が広がりますね。
ということで処理と結果において満足が得られたのですが、このネガは撮影が甘いですね。まあ手持ちで深度が浅かったのが敗因です。
ところでこの処理で制作したプリントのアーカイバル的な画像保護はどうしましょうかね。フジAGガードを使ってみようかしら。
因みに停止では酢酸を使用せず、水のみで停止。定着はsilvergrainブランドのアルカリ定着液・Clearfixを使用しています。
追記:このD-72現像液では1対1希釈にして、軟調現像液AGFA 105タイプとの2浴処理を行い良いバランスを得たことがあります。
参考:拙文より
a dreamlike unmelted snow pattern, vol.1
a dreamlike unmelted snow pattern, vol.2
7:21 PM permalink | comments (0) | trackbacks (0)
ある同一のフィルム・フォーマット(例えば35mmとか、ブローニーならば6X7とか、6X6とか、6X4.5とか)のネガを、同一サイズの印画紙にプリントしてゆく場合、全ての写真で印画されるサイズと位置が決まっていると(=余白のとりかた)、とてもキレイに感じますし、丁寧な作業というものを印象づけることができるように思えます。また完成作品としてブックマットに挟む場合でもオーバーマットの窓の開け方をいつも同一にすることができます。
今回は4枚羽根を持つユニバーサル・イーゼルを使って毎回同じ位置に印画する方法を紹介したいと思います。
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11:56 PM permalink | comments (6)