エントリー、「冬場の液温管理(プリント編)」では、バットを2重にしましたその下部に保温用の水を張り、そこへ熱帯魚飼育用のヒーターを投入、成功したことをご紹介しております。
今冬は、さらにフィルム現像におきましても同じようにヒーターを使って液温管理を行なっております。

フィルム現像では、プリントより、液温管理がシビア、と云いますか、生命線だと思いますので、サーモとコントローラー付きのヒーターを使い、細かな温度管理を可能とさせています。(因みに保温用の桶はクーラーボックスを利用しております。)

このような商品パッケージでした。(消費電力40W、 15度C~35度Cまで調温可)

けっこう安易なつくりのコントローラー部ですが、充分機能しております。
ただし、温度の設定は事前にテストし、求める水温をキープできる可変ボリュームの位置を探っておくことは必要です。また室温にも若干左右されますから、現像液を調温しながら、様子をみて微調整してゆくのが好ましいでしょう。
そして、もちろんこれはプリント時にも使用できます。
FB(バライタ)紙を使っていますと、露光からウエットセクションを終えてから、もうひと仕事が待っております。乾燥と紙のフラットニングです。
人それぞれ工夫しておこなっております、この工程ですが、わたくしの方法をまとめてみました。以下ご参考になれば幸いでございます。
continue reading "FB(バライタ)紙の乾燥とフラットニング"
当ブログ・エントリー「イーゼルのセットアップ(4枚羽根)」のみ、スパム・コメントおよびTBが異常なほど多いので、しばらくは該当エントリーのコメントとTBの受付を閉じることにいたしました。
このエントリーに関しまして、ご意見、ご質問などがございましたら、関連エントリー「イーゼルの加工、セットアップ(2枚羽根)」のほうまでお寄せいただきますようお願い申しあげます。
今回は2枚羽根イーゼルのセットアップの1例をご紹介いたします。
(参考:イーゼルのセットアップ(4枚羽根))

2枚羽根イーゼルは余白を自由にとれなかったり、フィルムフォーマットの縦横比に合わせて印画しようとすると印画部を中央に持ってくることができなかったりと、利便性が低いため、ある程度の加工は必須かと思われます。もちろんプリントをマッティングする際に余白をすべて切り落とし、ドライマウントされる方はあまり余白の自由度を気にしなくともOKだと思いますが、、、
因みに、僕はポストカード・サイズの紙にプリントするとき(カビネ用イーゼルを使って)、この方法を採っております。
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continue reading "イーゼルの加工、セットアップ(2枚羽根)"
フィルム現像も、プリントも、ウェットプロセスには時間の管理が大切です。
写真量販店に行きますと、これら作業用のタイマーも販売されているほどです。僕もシビアに時間を管理しておりますが、道具は専用の品を使っているわけではございません。
まずフィルム現像におきましては、100均ショップで購入したキッチンタイマー。

水滴が付着しても構わないようラップでくるんで使用しております。
プリント作業では普通の壁掛け時計です。薬液を張ったトレイを並べたすぐ傍(それが本棚の一番下なのですが)に普段から掛けて(置いて)あります。赤い秒針を心配しましたが、暗室のセーフライトの中でもしっかりと見ることができます。

リスプリントは未だ経験がないのですが、ハイドロキノン単用の温黒現像液を使いますと6分とか、7分とか現像しているときもあります。そのときは時計の長針を気にしておくか、先のフィルム現像で使用していますキッチンタイマーでカウントダウンさせ、併用することで長い現像を管理しております。
(trackback to "Darkroom Life / 「キッチンタイマー」")
silvergrainブランドのアルカリ定着液・Clearfixは、以前のエントリーでちらっとご紹介しました(と言いますか、名称を記載しただけですが)が、このたび国内流通が始まりましたので、あらためてご紹介させていただきたいと思います。
もちろん僕はsilvergrainブランドさんとなんら関わりはないのですが、実際にアルカリ定着液を使っていますと、もう酸性のそれには戻れなくなってしまいます。
メリットとしては、
・濃縮液体であること=使用液に溶解するのが楽
・定着液のph維持を目的に酸性停止液を使わずに済む
(Clearfix自体ph緩衝されているので、酸性停止液も問題なく使用できます)
・水洗効率がよく、アーカイバル処理に向いている
てな、ところでしょうか。
実際僕はFB紙の水洗を、予備水洗・1分~水洗促進浴・5分~本水洗・10分で行っております。(Clearfixは1:3希釈で使用)
しかも水洗は垂れ流しの流水ではなく、開発者のアドバイスもあり、10分の処理のため、1分、2分、3分、4分、そしておまけに1分、各計時終了時点で水の総入れ替えを行いながら、バット内で連続攪拌する方法で洗ってあげていますので、水資源的にもエコで嬉しい限りです。
このsilvergrain Clearfixは、
A Powerさんから通販できます。
また、ルーニイさんのオンラインショップでも扱っているようです。
是非お試しを。
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ちょっと補足。
このアルカリ(phはほぼ中性から弱アルカリ)定着液だけでなく、迅速性を謳った定着液(例えばイルフォード・ハイパム・フィクサー酸性非硬膜定着剤など)は主成分がチオ硫酸アンモニウムというものなのですが、すなわち若干アンモニア臭がします。
僕は(印画紙処理のとき2リットルほどの使用液をトレイに開けていますが)使用前に想像していたより意外と臭いは気になりませんでしたけれど、気にする方もいるかもしれませんね。
あと、国内では1クォート(約950ml)入りボトルのみの流通ですが、海外では1ガロン(約3.8L)入りも流通しており、これはDigitaltruth Photoさんから購入できます。
(Feb 22, '07加筆)
液温管理が気になる冬場、僕の自室(暗室)ではエアコンで室内温度を上げておりますが、それでもバットを並べている床面での温度は15~18度Cくらい。頭上ではかなりの温度になっているのですが空気の循環など問題がありますね。
そのままバットに液を張って処理すると、あっという間に液温が下がってしまいます。そこでバットを2重にし、保温用バットには熱帯魚飼育用のヒーターを使い保温することにしました。
これが大成功!
僕が購入したのは最も小型で消費電力が少ない30ワット、温度固定(26度C固定)のもの。一番安い。
他に温度コントロールのできるサーモ付きのものなどがあります。
さて印画紙現像液は基本的に希釈して使用するものが多いですね。この時期保存液は10度くらいもしくはそれ以下に冷えていますので、ある程度の水温の水(30度くらい)で希釈します。そのバットの下に保温用バットを敷き、そこにもある程度の温度の水を注ぎます。

そして上の写真のように下側のバットの水中にヒーターを沈めてから電源を入れます。このヒーターは前述のように26度固定(10~20リットル水槽用)のものですが上下のバットの間にスペーサー(プラスティック消しゴムを4ヶ利用)を挟んではいるものの、対流があまり良くないのか、その程度の性能なのかは判りませんが24~25度くらいをキープする程度です。それでも充分ですね。上のバットに張った現像液はしっかり24度をキープしています。
当初は現像液に直接ヒーターをドボンさせようと考えていました。ところで僕は6つ切印画紙を現像するのに4つ切のバットに1.5~2リットルの薬液を注いでいるのですが、ヒーターはある程度の太さを持っており、その程度の薬液量では完全にヒーターが浸かりませんでした。そこで下に大4つ用のバットを敷き3リットルほどの水を張ってヒーターをセットすることにしたのです。ヒーターには水槽の内壁に吸着させるキスゴムがついていますが、プラ製のバットには吸着してくれませんでしたが、両端は熱を絶縁する素材がヒーター本体より太くなっていますので、ドボンと浸けてもヒーター本体がバットに接着することもなく良い感じです。
ただしヒーターから延びている電源コードが短いので、バット近くまでコンセントから延長コードを引っ張ってきておりまして、コネクト部には水や液がかからないよう注意しなくてはいけません。
現像液での成功でにより、ヒーターをもう1本追加購入し、定着液にも採用しました。液の低温化によって現像不足になった場合は目で判りますが、定着不足は心配ですからね。定着液の推奨処理温度を守って作業したいものです。
なお定着液は処理可能枚数に達するまでは保存し、使いまわしていきますから、この時期収納から取り出したときはかなり冷えています。そこでまずは保存ボトルのまま湯せんしてある程度温めてから、バットに注いでいます。
僕は停止浴に酢酸を使用せず水で行っていますので、これは湯と水をミックスし20度以上として使っております。水温が下がってくるころには、ある程度処理もしており(現像液からのキャリーオーバーで)黄色い水となっておりますので、新たな水(湯)と交換してあげることで液温を管理しております。